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本記事の内容
・太陽光発電とは
・太陽光発電のシステム構成
・太陽光発電のメリット・デメリット
・太陽光発電が設置できないケース
・太陽光発電は儲かるのか
この記事を書いた人
わたしは省エネリフォーム会社で勤務経験があり、太陽光や蓄電池の営業などを行っていました。
そのため、太陽光発電のメリットだけではなくデメリットについても十分理解しています。
下に目次を作っておりますので気になるところからご覧ください。
目次
太陽光発電とは
太陽光発電とは、太陽光パネルに使われているシリコン半導体などに、太陽光が当たることで電気が発生する仕組みを利用したものです。
自然エネルギーである太陽光を利用した発電のため、資源が枯渇することがなく、停電時にも利用することができる優れた再生可能エネルギーの1つです。
太陽光発電のシステム構成
太陽光発電のシステム構成は、
- 太陽光モジュールで電気を作り
- 作られた電気を自宅で使えるようにパワーコンディショナで変換し
- 屋内分電盤を通って自宅の各機器へ電気が送られます
- 電力量計は電力会社から買う電気と、電力会社へ売る電気を計測し
- 電力モニタは電力量計で計測されるデータをより細かいデータで、自宅内で確認することができます。
太陽光発電のメリット・デメリット
太陽光発電のメリット① 電気料金の削減や売電収入
太陽光で発電した電気はまず自宅で消費され、なお余った電気は電力会社などに売電することとなります。
そのため、自宅の電気料金が削減されることや、電力会社に売電した売電収入などの経済的なメリットを得ることができます。
太陽光発電のメリット② 停電時でも安心
停電時でも太陽が出ている日中は、非常用コンセントから太陽光の電気を利用することができます。
太陽光発電のメリット③ 地球環境に貢献
太陽光発電によるCO2削減効果は、仮に日本の戸建住宅の平均搭載量である4kWのシステムであった場合、年間で約2,600kg程度のCO2を削減できます。
これは杉の木約180本分の年間のCO2吸収量に値します。(化石燃料を使用する火力発電との比較)
太陽光発電のデメリット① 初期費用が高い
太陽光発電は設備費と工事費を併せて初期費用が約100万円以上かかります。
太陽光発電のコストは年々低下傾向にありますが、それでも日本では欧米と比べるとまだまだ高い水準にあります。
昨今は設置業者各社から、初期費用がかからないリースや屋根貸しなどのサービスがたくさん出ております。
リースや屋根貸しなどのサービスや、国や自治体の補助金を上手に活用しながら導入検討すると良いでしょう。
太陽光発電のデメリット② 雨漏りのトラブル
一般的な家屋の屋根は、屋根の骨組みとなる垂木の上に野地板があり、その上に防水シート、屋根材と重ねます。
太陽光パネルを設置するための架台を屋根に固定する必要があるのですが、この際に屋根材と防水シートに穴を開けることになります。
太陽光工事における雨漏りが発生してしまう原因の多くは、この屋根材と防水シートに穴を開けることにより発生します。
しかし施工業者が正しくコーキングなどの処置を行っている場合、その心配はありませんので、信頼のできる施工業者にお願いするのが良いです。
また近年では、屋根に穴を開けずに太陽光を設置できるキャッチ工法(金具で屋根材を挟む)やPVグリップ工法(屋根の突起部分や溝に金具を挟む)など、様々な工法もあります。
太陽光設置による雨漏りが心配な方は、キャッチ工法やPVグリップ工法のような屋根に穴を開けない施工方法を検討しても良いと思います。
太陽光発電のデメリット③ 屋根のメンテナンス
太陽光パネルの設置場所は屋根上やカーポートなどいくつかありますが、多くの方は屋根上に太陽光パネルを設置することになります。
太陽光パネルを設置した後から屋根のメンテナンスを行おうとすると、一度太陽光パネルを取り外す必要が出てきてしまい、その分の費用として約20万円程度かかってしまいます。
一般的に屋根のメンテナンスは10年に1度は必要と言われておりますので、太陽光パネルを設置する前、もしくは太陽光パネルの設置と同時に屋根のメンテナンスも行いましょう。
太陽光発電が設置できないケース
屋根の方位
南向きの屋根が最も効率的と言われており、発電効率の目安として、南面を100%とすると北面では約60~65%まで低下してしまいます。
また北面に設置してしまった場合、太陽光の入射角の影響により燐家に太陽光が反射してしまうこともあり、燐家とのトラブルに発展する可能性があります。
上記理由により、太陽光の北面設置はおすすめできるものではなく、状況によっては太陽光パネルメーカーの保証がつかない場合や、施工会社から断られるケースもあります。
太陽光発電に最適な屋根については下記の記事で詳しく説明しています。
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屋根材と野地板
屋根材の中でも波板葺きや銅板葺きは設置ができません。また屋根材の下に設置されている「野地板」の劣化状況などにより設置ができないケースもあります。
築年数
太陽光パネルは1kWあたり約100kgもの重量があるため、地震や台風などの影響で家屋に損傷がでないようにしなければなりません。
そこで1つの指針となるのが新耐震基準に適合しているかどうかです。
1981年に建築基準法が改正され、耐震基準の見直しが実施されているため、1981年以降の建物であれば基本的に太陽光の設置は問題が無いとされています。
逆を言うと1981年以前の建物は設置ができないケースもあります。
屋根の勾配(傾斜)
屋根勾配が11寸以上の急勾配の屋根については、設置ができないケースもあります。
各太陽光メーカーのほとんどが3寸~10寸(16.5度~45度)を保証範囲としています。
海岸からの距離
海岸からの距離によっては塩害により、太陽光モジュールや架台などが錆びやすくなることから、設置できないケースもあります。
塩害地域については海岸からの距離によって、塩害地域と重塩害地域に区分されており、各太陽光メーカーのほとんどが重塩害地域での設置を不可としております。
※参考 塩害地域
地域 | 海岸からの距離 | ||||
~500m | 500m~1km | 1~2km | 2~7km | 7km以上 | |
沖縄・離島 | 重塩害地域 | 塩害地域 | |||
瀬戸内海 | 塩害地域 | 一般地域 | |||
北海道・東北日本海側※ | 塩害地域 | 一般地域 | |||
その他の地域 | 塩害地域 | 一般地域 |
太陽光発電って儲かるの?
これは「儲かる場合もあるし、儲からない場合もある」が結論です。
一般的に太陽光パネルを多く設置できる場合は儲かるケースが多く、逆に太陽光パネルをあまり設置できない場合は儲からないケースが多いです。
上記のように儲かる儲からないは、屋根の面積や方位、周辺環境により異なります。
また国や地方自治体で補助金を利用できる場合もあるので、補助金次第でも大きく左右されます。
東京都と神奈川県の補助金情報については下記の記事で詳しく説明しています。
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複数の設置業者に経済効果シュミレーションを行ってもらい、儲かる、儲からないは判断しましょう。
まとめ
本記事では、太陽光発電の仕組みから儲かるかまで、太陽光の疑問について解説いたしました。
燃料費の高騰による電気料金の値上がり、新築住宅の太陽光設置義務化(東京都)など、近い将来太陽光発電の設置が標準的になってくることが予想されます。
太陽光発電についてはデメリットもありますが、それを大きく上回るメリットもあるため、まずは自分の家に設置することができるのか、経済効果はあるのかなど、見積もりやシュミレーションやとってみることから始めてみましょう。
今回はこの辺にしておきます。
最後に、おすすめの無料一括見積りサイトをご紹介しておきます。
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